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田中医師の論文が国際学術誌に掲載されました

本学助教の田中慎医師の論文が国際学術誌”Eye”に掲載されました。

以下田中医師のコメントです。

網膜中心静脈閉塞症は網膜の中心静脈が、血栓で閉塞することにより発症する疾患です。非虚血型と虚血型の2つのタイプに分類され、症状や予後が違います。虚血型は治療後の視力が0.1以下で、さらには血管新生緑内障を発症し失明に至ることがあります。それに比べ非虚血型は予後が良好ですが、非虚血型から虚血型に移行すること30%程度あるとされています。

虚血型と非虚血型の診断には血液が流れていない領域(無灌流領域)の同定のため蛍光造影検査が必要ですが、アレルギー反応等の副作用が懸念されます。

今回私たちは、optos®︎(https://www.jp.nikon.com/company/technology/product/retinal-imaging/)で撮影した超広角眼底カラー画像を緑色波長画像と赤色波長画像に分解しました。波長毎に得られる画像は異なり、緑色波長画像は網膜浅層から深層を、赤色波長画像ではより深部の網膜深層から脈絡膜を描出します。網膜中心静脈閉塞症において赤色波長画像でみられる出血は無灌流領域に相関する事を示しました。

これによって、蛍光眼底造影検査を行わずに非虚血、虚血型の予測ができるようなり、今後の応用が期待されます。

ご指導いただいた井上達也先生、門之園一明教授をはじめ、ご協力いただいた多くの先生方に大変感謝申し上げます。

今後も実際の診療に還元できるような研究を継続していきたいと思います。

田中 慎

”Retinal haemorrhages on ultra-widefield red channel images and perfusion status in central retinal vein occlusion”

Shin Tanaka, Yui Tanaka, Tatsuya Inoue, Koichi Nagura, Rei Arasaki, Kazuyoshi Okawa, Shohei Kitahata, Kentaro Nakamura, Shiro Kastube, Yasuo Yanagi, Maiko Maruyama-Inoue, Kazuaki Kadonosono.

Eye (Lond). 2022 Dec 21. doi: 10.1038/s41433-022-02337-3. Online ahead of print.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36543943/

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